日本の年中行事

  人日(じんじつ)の節句
七草
1月7日。「七草」「七草の節句」ともいいます。 七草がゆを食べる風習がありますが、元は 古代中国での年初の占いの風習からきていて、1月7日の日には邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、新しい一年の無病息災を祈ったとされています。そして日本にもこの風習が伝わり「七草がゆ」になりました。

  小正月(こしょうがつ)
小正月
小正月(こしょうがつ)とは、主に15日の行事になりますが、地方によっては14日から16日までの3日間とするところもあります。 旧暦では最初の満月の日が1月15日となり、この日は色々なお祝いを行い、また節目となる日でもありました。 これが「小正月」の起源です。また、この日はどんど焼きが行われる日でもあり、神社で正月飾りや古いお札などを燃やしたりします。

  節分(せつぶん)
節分
節分は本来、立春・立夏・立秋・立冬の前の日のことを指していましたが、
旧暦を使用していた頃は立春の頃が一年の始めとされ、節分といえば、一般的に立春の前の日を示していました。
現在の豆まきは、寺社が邪気祓いのために行っていた豆打ちの儀式と、宮中行事の追儺(ついな)が一緒になったものといわれています。

  初午(はつうま)
初午(はつうま)
2月最初の午(うま)の日を初午(はつうま)といいます。
本来は、農作業が始まる旧暦の2月に行われていたものですが
この日には、伏見稲荷大社、豊川稲荷、祐徳稲荷神社など、全国の稲荷神社で初午大祭が行われます。
また餅まきを行う地域もあります。

  桃の節句(上巳の節句)
桃の節句(上巳の節句)
「桃の節句」は、「上巳(じょうし、じょうみ」の節句」といわれ、3月の最初の巳の日という意味です。
中国では上巳の日に川で身を清め、不浄を祓ったあとに宴を催す習慣があり、それが平安時代に日本に伝わり、海や川に人形を流してお祓いをする「流し雛」の習慣となりました。
もとより日本には貴族階級の間に「ひいな遊び」と言われる人形遊びがあったのですが、これと「流し雛」が合わさって、「雛祭り」の原型となったと言われています。

  彼岸(ひがん)
彼岸(ひがん)
仏教で言うところの三途の川の向こう岸(ご先祖の霊が住む世界)と考えられていて、あちら側の岸を彼岸といいます。
(こちら側の岸は此岸(しがん))
1年で太陽が真西に沈む春分・秋分の各前後3日を合わせた7日間を彼岸といっています。(極楽浄土の世界は西の彼方にあるとされているため。)

  八十八夜(はちじゅうはちや)
八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて八十八日目をいいます。
旧暦と新暦の季節では半月もずれが生じる事もあるため、農作物の育成に関わる農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られました。
昔は種まきなどの目安として八十八夜は重要な目安となっており、農業に従事する人にとっては五穀豊穣を願う特別重要な日ともされてきました。

  端午(たんご)の節句
端午(たんご)の節句
端午(たんご)は五節句の一つで、端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれています。
日本では端午の節句に男子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習があります。
元は古代中国において薬採りの日とされていた日ですが、
鎌倉時代頃から端午は男の子の節句とされ、男の子の成長を祝い、健康を祈るようになったとされています。

  入梅(にゅうばい)
入梅(にゅうばい)
暦上での梅雨入り。
毎年6月11日頃に該当しますが、実際の梅雨入りとは異なります。
江戸時代、農家では田植えの日を決めるうえで、梅雨の時期を知ることは重要なことでした。現在のように気象情報は発達していないため、
田植えの目安となるように、暦の上で入梅を設けたといわれています。

  七夕
七夕
7月7日の夜に行われ、星祭りとも呼ばれています。 中国では牽牛星、織女星の説話が有名ですが、日本では古来より禊ぎ(みそぎ)の行事で、乙女が着物を織って棚にそなえ、 神々へ秋の豊作を祈ったり人々の穢れをはらうとされているものでした。現在の七夕は乙女が着物を織るのに使っていた「棚機」(たなばた)」という織り機を当て字で呼んでいるものです。

  お盆
お盆
伝統的な農耕儀礼や、祖先のお祀りなどの習慣が融合して、今に至りました。 旧暦の7月15日を中心とした行事だったのですが、現在は月遅れにあたる8月15日が一般的になっています。 お盆には先祖や亡くなった人たちが浄土から地上に戻ってくるといわれています。先祖の精霊をお迎えし、供養をする期間を、お盆とよんでいます。

  重陽(ちょうよう)の節句
重陽(ちょうよう)の節句
五節句の一つで、9月9日になります。 旧暦では菊がちょうど咲く時期であることから菊の節句とも呼ばれています。 邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったりしていました。

  十五夜
十五夜
旧暦では8月15日、新暦では9月の中旬にあたり、日本では平安時代に伝わり、次第に一般に広まりました。満月に見て取れる丸い団子と、魔除けがあるといわれるすすきとお供えします。

  七五三
七五三
11月15日に行われる祝い事。 七五三とは、7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事であり、神社などで「七五三詣で」を行い、ご報告、感謝、祈願を行ったりします。 もともとは関東地方の公家や武家の間で行われていましたが、次第に一般へと広まっていきました

  正月事始め
正月事始め
12月13日。 新年に年神様を迎える準備として家中や家の周りの煤と塵を払い、清掃する行事です。 平安時代から存在し、江戸時代には江戸城が12月13日を煤払い日としていたため、一般庶民も多くが13日を煤払いの日としていました。
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